超硬バリは、金属、プラスチック、木材などの材料の成形、バリ取り、研削、彫刻などの作業に、さまざまな業界で一般的に使用されています。他の切削工具と同様に、超硬バリは使用により時間の経過とともに摩耗したり損傷したりする可能性があります。ここでは、超硬バリの摩耗や損傷の一般的な兆候と、それらを交換する必要がある時期を示します。
くすみ:摩耗の最も一般的な兆候の1つは、切断効率の低下です。バリが以前ほど簡単にまたはスムーズに切断できなくなったことに気付いた場合は、バリがくすんでいる可能性があります。バリがくすんでいると、発熱が増加し、材料の除去が遅くなり、全体的なパフォーマンスが低下する可能性があります。
切削速度の低下:バリが材料を切断するのに時間がかかる場合、または以前と同じレベルの切削を達成するために圧力を上げる必要がある場合は、摩耗または損傷を示している可能性があります。
欠けまたは亀裂:超硬バリの刃先を点検します。エッジに沿って欠け、ひび割れ、または亀裂が見られる場合は、明らかな損傷の兆候です。これらの欠陥は、不均一な切断や潜在的な安全上の問題につながる可能性があります。
振動またはぐらつき:超硬バリがツールに適切に固定されている場合、過度の振動やぐらつきがなくスムーズに動作するはずです。運転中に振動の増加やぐらつきに気付いた場合は、摩耗や損傷によるバランスの乱れを示している可能性があります。
一貫性のない表面仕上げ:摩耗または損傷した超硬バリは、作業中の材料に一貫性のないまたは粗い表面仕上げを残す可能性があります。カットに不規則なパターンやざらざらしたパッチに気付いた場合は、バリの交換が必要である可能性があることを示しています。
過熱:切断中にバリが過度の熱を発生する場合は、摩耗または損傷が原因である可能性があります。過熱すると、バリが早期に鈍くなり、作業中の材料が損傷する可能性があります。
目詰まり:フルート(バリの螺旋溝)が破片や材料の削りくずで詰まると、切削効率の低下や発熱の増加につながる可能性があります。
目に見える摩耗:時間の経過とともに、バリの刃先に目に見える摩耗の兆候に気付く場合があります。これには、鋭いエッジの丸みや鈍化が含まれる場合があり、切断性能に影響を与える可能性があります。