超硬ロッドの性能は、使用する超硬材種の種類に大きく影響され、耐久性と工具寿命の両方に影響を与えます。ここでは、カーバイドのグレードの違いがこれらの側面にどのような影響を与えるかをご紹介します。
コバルト含有量:コバルト含有量が異なる超硬グレードは、靭性と耐摩耗性に影響を与える可能性があります。コバルト含有量が高いほど、一般的に靭性は向上しますが、耐摩耗性が低下する可能性があります。逆に、コバルト含有量が少ないと耐摩耗性は向上しますが、靭性が低下する可能性があります。
粒度:材料中の炭化物粒子の粒度は、硬度と耐摩耗性に影響します。微粒子超硬材種は、通常、硬度の向上と耐摩耗性の向上を実現し、工具寿命の延長に貢献します。
バインダー相:バインダー相は、多くの場合コバルトで構成されており、炭化物粒子をまとめるのに役立ちます。炭化物のグレードが異なれば、バインダー相の組成も異なる場合があり、全体的な強度と衝撃や衝撃に対する耐性に影響を与えます。
コーティング技術:一部の超硬ロッドは、その性能を向上させるために高度なコーティングが施されている場合があります。コーティングは、摩耗に対する保護を強化し、摩擦を減らし、切りくず排出を改善することで、耐久性の向上と工具寿命の延長に貢献します。
アプリケーション固有のグレード:超硬グレードは、多くの場合、さまざまな材料の加工など、特定のアプリケーション向けに設計されています。特定の被削材や切削条件に最適化された材種を選択することで、工具寿命や全体的な性能に大きな影響を与えることができます。
耐熱性:特定の超硬材種は耐熱性に優れているため、より高い切削速度と高温で持続的な性能を発揮します。この特性は、高速加工を伴うアプリケーションや高温の環境でのアプリケーションにとって重要です。
耐薬品性:耐摩耗性:研磨材の加工など、化学摩耗が懸念される環境では、耐薬品性を高めた超硬材種を使用することで、耐久性の向上と工具寿命の延長に貢献することができます。
微細構造:超硬ロッドの微細構造は、超硬粒子の構造と分布の影響を受け、それらの機械的特性に影響を与えます。微細で均一な微細構造は、通常、靭性を高めます